1週間で読み切ってしまいました

読書レビュー

こんばんは。ゆきれい夫婦です。

今日はついに!先週の土曜日に購入した本を読み切りました。

今回読んだ本は、辻村深月さんの「ツナグ 想い人の心得」です。

私は辻村さんの世界観が好きで、多くの本を読んできました。

特に好きな本が、「スロウハイツの神様」です。

才能のある人たちが同じ家に住む。

自分の能力をひけらかすことなく、何気ない毎日をみんなと過ごすお話です。

お互いのやり取りや、少しずつ明らかになる種明かし。

上下巻とボリュームのある作品ですが、何度読んでも楽しめます。

さて、話を戻しましょう。今回は「ツナグ」のお話でした。

今を生きる人と死者が、ツナグ(使者)を通して一夜だけ再会できる。

そんなファンタジーみたいなお話ですが、辻村深月さんの世界では、

ただのファンタジーでは終わりません。

そこには、本来は繋がることのできない人たちどうしのやり取りがあり、

知ることのなかった秘密を知って、この先の世界を生きていくお話です。

お互いへの思いやりがあるかと思うと、痛烈などんでん返しがある。

死者との再会は全てが美談ではないというのが、「ツナグ」のおもしろさだと感じています。

それではいよいよ今回の「ツナグ 想い人の心得」のお話をしていきます。

そこは、前回の「ツナグ」から数年後の世界。主人公の歩美は高校生から、社会人になっています。

今回のお話は、想い人とのタイトル通りの恋人だけでなく、親子、そして尊敬する人、まで様々です。

さらに、尊敬する人は、戦国時代の武将!?という、一見するとはちゃめちゃな世界に感じます。

戦国時代の武将と実際に会って、歴史の真相を知る。

これができるなら、本能寺の変の真相も、とっくに明らかになってしまいます。

本来であれば絶対に実現できない世界がどのように描かれているのか、

読み進めながら、楽しみで仕方ありませんでした。

書きようによっては、ただの現実離れした妄想になってしまいそうなところですが、

辻村さんの描かれる世界はそうはなりません。

これが、辻村さんの本の魅力なんだと思います。

現実と本の中の世界が乖離することなく、絶妙な距離感で存在する。

辻村さんの本を読むたびに、その世界観に惹き込まれます。

ツナグは、人と人との繋がり、「縁」のお話です。

私も妻に出会えたこと、家族、身の回りにいてくれる人たちとの出会いを

大切にしていきたいと思います。

さて、長々とお話してしまいました。

皆様もぜひ、辻村さんの本を手に取って、読んでみてください。

本日もお付き合いいただきありがとうございました。

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